90秒で分かるディスポーザー紹介動画

ディスポーザーとは?

ディスポーザーは、1927年に主婦の方々の「嫌な生ゴミを何とかしたい」というご要望の元、米国で発明された家電製品になります。 生ゴミが発生する度にその場で処理できる便利さから、米国では洗濯機・掃除機・冷蔵庫とともに一般普及しました。
ディスポーザーは台所の排水口に取り付け、生ゴミを排水口から投入し、細かく粉砕された生ゴミは水道水とともに排出されます。 ディスポーザーには一般家庭用と業務用があり、用途によって使い分けることが出来ます。 粉砕物は水洗トイレと同じように既存のインフラ(下水施設等)を利用して一括処理できる為、埋立や焼却に対して環境負荷を少なくできる事から、 SDGsの観点からも注目されています。

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ディスポーザーのメカニズム

処理能力

標準的なディスポーザーは三角コーナー満杯の生ゴミを30~60秒程度で高速処理します。

処理原理

高速回転するターンテーブル(回転盤)により、生ゴミを遠心力で壁面の固定刃(グラインドリング)に叩きつけます。 更に回転式のスイングハンマーが生ゴミを壁面で細かくすり潰し、排水エルボーから排水管に排出します。 排出された生ゴミは合併処理浄化槽や汚水処理施設にて糞尿と共に浄化処理されます。 有機物(食品)をお腹で処理して水栓トイレで流すか、ディスポーザーで処理するかの違いになり同じ経路をたどって最終処理されます。

ディスポーザーのメカニズム

ディスポーザー粉砕の仕組み

高速回転する【① 回転盤(ターンテーブル)】により、【② 生ゴミ】を遠心力で壁面【③ 壁面固定刃(グラインドリング)】に叩きつけ、 壁面固定刃【④ スイングハンマー】で挟み撃ちにして細かく擦り潰し、粉砕された生ゴミは【⑤ 排水口】をすり抜け、 水道水とともに本体エルボーパイプから排出します。スイングハンマーは粉砕しきれてない【② 生ゴミ】や骨で ディスポーザーがロック(噛み込みで動かない)しないように回転式でハンマーに負荷がかかる場合は生ゴミをスルーします。

ディスポーザー粉砕の仕組み

使用方法(連続投入方式)

① 水道水を出す
1.水道水を出す
※温水や熱湯は使用しないでください。
② スイッチを押す
2.スイッチを押す
スイッチを押し、運転を開始します。
③ 生ゴミを投入する
3.生ゴミを投入する
少しずつ投入し、噛み込みを防ぎます。
④ 更に15秒程まわす
4.粉砕終了後、更に15秒程まわす
運転停止ボタンを押す前に15秒程回し、処理室内をすすぎ、最後に水を止めます。

維持・ランニングコスト

ランニングコスト

電気代
省エネタイプのディスポーザーで年間の電気代金の目安は100円程度になります。
水道代
水道使用量は水洗トイレの使用水量の誤差程度になります。頻繁に使う家庭でも3~5%程度の水量増加範囲内です。

メンテナンス

日本エスコでお取り扱いしているディスポーザー(世界規格基準品質)は定期的な交換部品や消耗パーツはありません。
また弊社でお取り扱いのある処理室を洗浄する自浄作用付きのディスポーザーは、定期メンテナンスや洗浄、パーツの交換も不要になります。

ディスポーザーの耐久性

ディスポーザーの耐久性

使用方法、製品により20年以上使用できる場合もありますが、モーターを使用する家電品の長期使用は火災の原因になる場合もございますので、適度な時期での交換をお勧めします。

流せるもの・流せないもの

ディスポーザーの設置

ディスポーザー取付けイメージ

取付け前
取付け後

ディスポーザー配線イメージ
(新規設置・リフォーム)

連続投入式配線イメージ
蓋スイッチ式配線イメージ

ディスポーザー配線イメージ
(既築・賃貸推奨)

連続投入式配線イメージ
蓋スイッチ式配線イメージ

*既築、賃貸の場合は近くのコンセントから延長コードで配線します


ディスポーザー設置イメージ

既存の排水栓をディスポーザーと交換します。1時間半程度の設置時間です。

電源
電源は近くのコンセントを利用します。
排水口外径
一般的な排水口外径は18cm、1Rマンションによくある11.5cm用と17cm、17.3cm、18.5cmとシンクアダプターでサイズを調整します。
*引出式シンクの場合はディスポーザーに干渉しないように引出加工が必要な場合があります。
配水管
通常40/50Aで立ち上げます。防臭防虫用のSトラップを接続アダプターを利用して繋ぎます。
ディスポーザー設置イメージ
電源
シンク下収納内にディスポーザー用の電源と連動した壁スイッチを設備してください。
排水口外径
11.5cm又は、18cmを指定してください。
配水管
排水口中心軸の真下より30cm程度の位置で壁背面近くに立ち上げるときれいに仕上がります。(立上げ配水管は40/50A)
シンク下収納形状
観音開きを指定してください。引き出し式の場合、引き出しがディスポーザーに干渉しないように加工を依頼してください。
*営業担当者様にディスポーザー対応型キッチンをご依頼していただければ、スムーズな施工が可能です。
ディスポーザー設置イメージ

既存のパーツを流用出来る為、比較的スムーズな施工が可能です。 引出式シンクの場合、交換するディスポーザーが引出に干渉しないか、事前にサイズの確認をしてください。

ディスポーザー設置イメージ

引っ越し、原状回復も可能です。 引き出し式のキッチンがディスポーザーと接触する場合は、引き出しの加工が必要になります。 ディスポーザー対応キッチンの取扱があるキッチンメーカーもございますので、新築・リフォームの場合は事前のご相談をお願いいたします。 賃貸集合住宅での移設(引っ越し)も可能ですので、お気軽にお問い合わせください。

ディスポーザーの利便性

ディスポーザー導入メリット

  • 生ゴミが発生都度、その場で処理
  • 三角コーナー不要でシンクが広く
  • 部屋やゴミ箱から生ゴミが消える
ディスポーザー導入イメージ

一般家庭への設置

  • ゴキブリ、コバエなどの減少
  • 臭いや腐敗物の削減
  • 生ゴミによる水分が減る為ゴミ袋が軽くなる
  • 排水口掃除、ゴミ捨てに要する時間を短縮

水洗トイレを使用している人が汲み取りトイレを使用すると想像してください。
ディスポーザーを使用している家庭から見れば、使用していない家庭はそのようなイメージになります。 ディスポーザーは台所で生ゴミを粉砕処理する為、腐敗物、生ゴミ臭、ゴキブリ、小バエ、ネズミ等の害虫の発生を抑制できます。 三角コーナーが不要になり、シンクが広々使用できます。 発生するゴミからは悪臭の原因である腐敗物が無くなる為、毎回ゴミ出しに行く必要もなくなります。 家庭から出るゴミの約半分は生ゴミであり生ゴミの70%以上が水分といわれています。 ゴミ箱から生ゴミが無くなることでゴミ袋が軽くなり、重くて臭いのある生ゴミに関連する労働から解放され、ご高齢者や家事労働者の労働負担が大幅に軽減されます。 気持ちよく快適な生活をサポートし、生ゴミに関わる時間をセーブできるのがディスポーザーなのです。

集合住宅及び地域一括設置

日本エスコでは、行政管理型のディスポーザーの地域一括設置を推奨しています。
地域から生ゴミという腐敗物が消滅する事により、ネズミ、カラス等の餌が無くなります。臭いやゴミの管理が楽になり街が生き生きしてきます。 伝染病(※1)やカラス、悪臭対策になるだけでなく分別収集や処理に関する経費のコスト削減につながります。 もし東京23区にディスポーザーを全設置すればゴミ回収車両が半分に減ります。 ディスポーザーを各家庭で設置すれば便利な家電製品にとどまりますが地域一括設置、集合住宅一括設置、商業施設一括設置をすることにより多大な恩恵を地域にもたらすのがディスポーザーになります。
(※1) 米国ではネズミを媒体とするポリオ対策としてディスポーザーの設置義務付けを法制化し、自治体が後押した側面もあります。

集合住宅及び地域一括設置

飲食店及びに商業施設等

業務用ディスポーザーを飲食店や商業施設で利用する事により、ゴミ処理費用の大幅なコスト削減だけでなく、腐敗臭による客離れの抑制や、労働環境の改善が期待できます。 また、腐敗物の運搬作業が無くなり、生ゴミが発生する度に随時処理することで、間接接触や食中毒の予防ができ、感染症予防の観点からも導入メリットがあります。
業務用ディスポーザーも国内において多くの実績があります。当社でも多数製品をご用意いたしておりますので、お気軽にお問い合わせください。

飲食店及びに商業施設等

ディスポーザーの市場とメーカー

国内では1960年代に家電メーカーである松下電器、日立、シャープ等が年間で1万台程度を製造していました。 当時は下水道普及率が20%以下であったために宣伝しなくても売れたディスポーザーに対し、メーカー自身が製造の自主規制を始めました。 ほとんどの地域で垂れ流しと言う状況に加え、ゴミ回収業者の仕事を奪うのではないかという懸念から、当時の建設省より各自治体に対して「ディスポーザーの使用自粛のお願い」の要請が出されたことが、 ディスポーザーの普及を遅らせた要因と言われています。
ディスポイーザー付きマンションが登場した2000年代頃から、国内には海外メーカーも含めて10社程度のディスポーザーメーカーが存在します。 米国、欧州では一時は20社以上の製造メーカーが乱立していました。米国では市場が成熟期を迎え、製造メーカーは企業の吸収合併を繰り返し、現在は2、3社ほどになっています。 この2、3社が世界の90%以上のOEMを含めた供給を行っています。

日本のディスポーザーイメージ
ディスポーザーは日本の環境に合っている
日本は海外・欧州と比較して傾斜地が急なことに加えて降雨量が多いため、ディスポーザーで生ゴミを処理するに適した環境に恵まれていると言えます。 米国では洗濯機、冷蔵庫同様に成熟した製品になりますが、日本ではようやく汚水処理人口が90%を超え各社会実験の結果公表によりディスポーザーが普及する下地が整ってきたと言えるでしょう。
都市部に見受けられるディスポーザー標準装備の集合住宅(ディスポーザ排水処理システム)ではその利便性から支持率が高く、 住宅リフォームや賃貸住宅に入居の際にディスポーザー設置の検討をされる方も増えています。 実際に使用した場合の顧客満足度は住宅設備の中で最も高い評価を得ているのがディスポーザーになります。 1997年頃から導入されたディスポーザー付きマンションはすでに20年を超え、物心付いた頃からディスポーザーを認識している世代が増加し、今後ディスポーザーの認知度が加速する事が予想されます。

環境・下水管・下水処理場への影響

海外では民間や行政により多くの社会実験が繰り返され科学的根拠をもって安全性が確認されてきた経緯があります。 国内においても1999年に農水省が、2000年に国土交通省がディスポーザーの大規模社会実験を行いました。 社会実験の結果、海外同様に下水管・下水処理施設・環境負荷への影響は認められませんでした。 環境負荷の低減・行政コストの削減が可能と確認されてから、高齢化や環境問題の取り組みに積極的な自治体では、既にディスポーザーを導入、または導入のための検討がされています。 ディスポ―ザーは持続可能な社会の実現としてSDGsの一環を担い、社会インフラになり得るのです。

ディスポーザーで、SDGsの達成に貢献

生ごみの焼却処理は、水分含有量が70%もある生ゴミをCO2は発生させながら車両で回収し、さらに焼却する際にもCO2、ダイオキシンを発生させ、膨大なエネルギーを費やしながら、環境的だけでなくコストにも負荷を与えています。 ディスポーザーは、生ゴミを環境に負荷が少なく下水道という現存したインフラを利用する事で限られた予算で処理する方法として有効であり、水洗トイレ同様にこれを超える仕組みは、今後100年は現れないと言われています。