世界のディスポーザー
目次
米国アナハイム社
米国アナハイム社は1990年代には米国シェアを40%以上を誇ったアナハイムマニファクチャリング社が母体となるメーカーです。 日本ではアナハイム・ジャパン、他を通じて100万台以上を出荷、国内での累積販売シェアNo1のメーカーになります。
米国での成長期にはメーカーが乱立した1966年にワラウェイ社とクリスタル・ディスポーザー・マニュファクチャリング社が合併しアナハイム・マニュファクチャリング社が誕生。数々のM&Aで拡大していきました。 1970年代は「ワラウェイ」、買収した「ウエストキング」のブランドが人気でDIYストアなどエンドユーザーが選ぶルートとしては出荷No1を誇りました。 1990年代には米国で40%程度の市場シェアがありインシンクイレーターに次いで2位に位置していました。 日本においては1980~1990年代に年間4万台程度を販売、2000年代にはCEOとマーケティング、エンジニア陣が会社を割ってアナハイム・マーケティング社を設立、2つのアナハイム社に分裂していきました。現在では自社ブランドの他に多くの有名ブランドにOEM供給をおこなっています。
アナハイムは日本においての正規品として「ボーンクラッシャー」「エコロジック」のブランドが有名です。「ボーンクラシャー」シリーズは1996年、日本で初めてのディスポーザー標準装備の分譲マンションに採用されたブランドになります。
*「ウエストキング」「シンクマスター」は2017年に海外向けの生産を中止しています。
これらの製品の特徴は直流モーターにより他メーカーと比較して圧倒的にトルクが高いためにサービスマンを呼ぶようなヒューマンエラーがほぼ発生しない手離れの良さから販売店に選ばれているところにあります。
業務用ディスポーザーでも多くの飲食店や各工場、商業施設、大学・研究施設で採用されています。
米国大統領による E-Award賞受賞メーカー
アナハイム・ディスポーザーは米国以外の世界各国にも輸出されておりアメリカの輸出の拡大に特に顕著な努力と貢献をしたと認識される個人や会社、組織に対して米国大統領が直接表彰するE-Award賞を米国ディスポーザー業界で唯一受賞しています。
国内社会実験採用メーカー
米国アナハイム社のディスポーザーは国際規格による安定した安全性、粉砕性能、排水性能から農水省による富山県魚津市、国土交通省による北海創歌登町(現、枝幸町)の社会実験、及びに数々の地方自治体の社会実験において採用されディスポーザーの安全性や社会性を科学的根拠をもって実証しています。
インシンクイレーター(米国)
インシンクイレーターは交流モーターが特徴で毎分1,700回転程度と少し物足りない感じもあります。米国では配管工ルートに強くシェアNo1を誇りバジャーシリーズ(日本未発売)が有名なブランドになります。国内では米国アナハイム社の1/20の程度の出荷台数と伸び悩んでいます。これは米国ではトップシェアを誇り成熟産業の米国と比較して日本でのマーケットがあまりに小さく製品に差別化できるだけの資本投下ができにくいという事情があるからです。
米国で有名な家電メーカーであるワールプール社がエマソン社より2023年9月にinsinkerator事業部をM&Aにより所得。現在の製造販売元はワールプール社(米国)になっています。
*ホットウオーターディスペンサーの販売は2024年2月に日本より撤退しています。
米国グリーン製品認定
NGBS (全米グリーンビルディング規格)において、建築設備資材製品等の中でインシンクイレーター製ディスポーザーはグリーン製品(エコ製品)として認定されています。 米国ではインシンクイレーター製ディスポーザーを設置する事は環境に良い家という評価を得られるのです。
日本のメーカー
日本では米国の工業規格を参考に簡易化して作成されたBL規格(現在は廃止)、適合評価、PSE法があります。この規格を通過した日本の製造業者は数社あります。主にバッチ式(蓋スイッチ)を採用している所が共通点として挙げられています。ほとんどの国内メーカーの起動トルクが低く、粉砕粒度の未解決で卵の殻や鶏骨が処理できないなど処理可能な生ゴミが限定される「ライト・ディスポーザー」という弱みがあります。 この為、説明書通りに取扱わないユーザーのトラブル発生比率(主に噛み込みや蓋のロック減少)が比較的高い傾向にあります。日本メーカーの多くはディスポーザーと専用処理槽を組み合わせたシステム商品が前提となっているので、ディスポーザー本体だけでは販売してないケースがほとんどです。 1990年代に日本メーカーが数十社参入しましたが現在は4,5社が残るのみです。 日本メーカー全社合計のディスポーザー年間総製産台数が米国アナハイム社、ワールプール社の工場稼動わずか1日分という販売規模(市場)の為、開発競争力や品質、耐久性では太刀打ちができないのが現状です。製品性能が顧客満足度、トラブル発生率に直結するだけに今後の基本性能の向上に期待するところです。
中国の製造業者
中国ではディスポ―ザーの製造工場は数多くあります。その多くが米国ディスポーザーのフルコピーから始まり進化していきました。排水性能、使用感、デザイン共に日本メーカーより品質の良い製品が数多くあります。日本ではまだ中国製品のイメージが良くないところがありますが、実態としてはすでに日本を抜いているのが現状になります。 現在の30代、40代の中国企業経営者は米国で経営を学んでおり2000年代のような粗悪品を作る、契約を守らないなどの悪いイメージはほぼありません。しかし中国でのメーカーブランドはイメージ上の問題で日本では販売されない事が予想されます。
他メーカー
Moen(米国)
モーエンは北米を代表する水回り機器メーカーでキッチン水栓やディスポーザー分野で高い評価。米国ではホームセンターやオンライン市場で広く流通し家庭用・業務用ともに支持されています。
Disperator(スウェーデン)
1956年に米国技術を導入し、プロ厨房や船舶用として展開。近年ではバイオガス生成の観点から再評価されています。
Maxmatic (イングランド)
英国の家庭用・業務用ディスポーザーで、堅牢な構造と静音設計が特徴。長寿命モーターを採用し大容量の処理能力と安全機能を備えレストランや集合住宅など高負荷環境にも対応。
Carron Phoenix(イギリス)
「Carronade Elite CE-50/CE-75」など欧州向けラインアップ。シンク/タップの総合ブランド。
Caple(イギリス)
WDUシリーズを展開。住設一体での提案に強み(モデルにより仕様・在庫は変動)。
Tweeny(イギリス)
Westminster/Mayfairなど5機種のレンジ。家庭用ディスポーザー専門ブランド。
KitchenAid(米国)
1HPバッチフィードや静音設計、3段粉砕など上位機の装備が特長。
何故、米国メーカーが製品力を誇っているのか?
世界のトップメーカーであるアナハイム社とインシンクイレーターは共に米国企業です。米国はディスポーザーが発明された国であり1930年代からの長い歴史があります。 あらゆる社会実験で安全性が確認された後、法の後押しもありディスポーザーは普及していきました。 米国での厳しい工業規格に裏付けされたディスポーザーは信頼性が高く、日本のディスポーザーは現在、米国工業規格を通過できるディスポーザーはありません。 米国の長い歴史の中で、何十社ものメーカーがディスポーザー市場の覇権を争ってきました。 米国企業の製造するディスポーザーは、市場競争から勝ち抜いた圧倒的な製品力を誇り現在ではすでに成熟産業になっています。 米国では厳しい工業規格のクリアは最低条件であり、ユーザーに支持されない製品や訴訟に耐えられない多くの製品が消えていきました。 このように厳しい工業規格と市場原理にもまれたディスポーザーは完成度が高く、その信頼から日本での各省庁の社会実験や大規模な設置には米国メーカーのディスポーザーが多く採用されました。 日本のディスポーザーの歴史の中で一番多く販売されているのも米国メーカー(アナハイム社)になります。
日本エスコが推奨するディスポーザー
日本エスコではディスポーザーを日本に紹介し広めたパイオニアとしての責任があります。
日本で初めてディスポーザーのメンテナンスを生業とした視点から安全性、利便性、耐久性、環境性を求め、科学的根拠のある製品を推奨しています。 弊社で取り扱うディスポーザーはこれら国際規格基準に準拠し安全性が確認されている商品以外は取り扱いませんのでご安心していただければ幸いです。
*トラブル、メンテナンス対応に関してはライト・ディスポーザー(*)や並行輸入品でも対応いたしますのでご相談ください。
通常のディスポーザーに対して処理能力や耐久性等が限られている(卵のから、鶏骨、貝殻などが処理できない等)製品
2025年 ディスポーザー市場最新動向
- 世界市場は拡大: 2025年 約31.1億USD → 2034年 約49.3億USD(年平均成長率 約5.27%)。
- 成長ドライバー: 環境配慮・食品ロス削減・静音/省エネ/スマート化ニーズの拡大。
- 地域動向: 北米が最大市場、アジア太平洋が最速成長。
※数値は最新の市場調査(Precedence Research社)情報に基づく予測です。
