ディスポーザーの寿命(耐用年数)と正しい使い方

ディスポーザーは基本的なルールを知らずに使用すると、早期の故障につながる可能性があります。 しかし、定期的にお手入れをすることで寿命(耐用年数)を延ばすことが可能です。本ページではディスポーザーの寿命(耐用年数)についてご説明いたします。


ディスポーザー

ディスポーザーの寿命の考え方

ディスポーザーの寿命

寿命(耐用年数)はあくまでも目安であり、その通りに壊れるということはありません。ほとんどの場合、突然故障するか、何かの予兆が出てから故障します。では、ディスポーザーの「寿命(耐用年数)」とはどのように考えたらよいのでしょうか。

  • 保証期間

      ほとんどのディスポーザーには「保証期間」(ご購入から特定の期間内であれば、自然故障などは無料で修理してもらえる保証)があります。 保証期間内に絶対壊れないとは言えませんが、少なくとも寿命(耐用年数)は保証期間より長いと考えてよいでしょう。
    ※回転盤や処理室に何かが入り込んで動かない、排水不良が発生した場合などは本体の故障ではありませんのでご注意ください。
    ※並行輸入品や非正規ルートではメーカー保証が受けられませんのでご注意ください。


  • 補修用性能部品の最低保有期間

      家電製品はメーカー毎に「製品が故障したときの修理に必要な部品の最低保有期間」を定めています。ディスポーザーの場合、多くの製品がこの期間を6~7年と定めています。 つまり、ご使用のディスポーザーの製造終了から7年以上経つとメーカーに部品がなくなるため修理が不可となります。
    ※ご購入から7年ではなく、その製品の製造が終了してからの期間になります。


  • ディスポーザーの耐久性

     ディスポーザーの耐久性の目安表になります。
    日本エスコの取扱ディスポーザーは全て、世界規格基準をクリアしています。

    ディスポーザーの耐久性

    ※使用方法、製品により20年以上使用できる場合もありますが、モーターを使用する家電品の長期使用は火災の原因になる場合もございますので、適度な時期での交換をお勧めします。


  • 上記を踏まえ、ディスポーザーの寿命(耐用年数)は保証期間以上、補修用性能部品の最低保有期間以下と考えるのが正しいのかもしません。 もちろん、メーカーの想定よりも長くご使用できる場合もあれば、短い場合もあります。
    ディスポーザーが故障した場合は保証期間や修理費用などを考慮し、修理または交換の判断材料にしてください。また、ご自身での判断が難しい場合は、お気軽に弊社へご相談ください。

ディスポーザーを長く使用するには

ディスポーザーメンテナンス

世界規格機樹陰製品のディスポーザーは自浄効果が望める製品です。毎日の使用方法次第で、寿命を延ばすことが可能です。ディスポーザーを長く使用するコツについてご説明いたします。


  • 取付をプロに依頼する

     個人でのディスポーザーの取り付けも可能ですが、数年後の漏水、排水不良等のトラブルの原因になっています。 ディスポーザーを取扱う業者様にご依頼すると、長期間安心してご使用いただけます。


  • ディスポーザー専用部材を使用して設置する

     一般水道用の部材ではなく、ディスポーザー専用部材を使用して設置することで、水漏れなどのトラブルを防ぎます。


  • 生ゴミを処理室に溜め込まない

     ディスポーザー内で生ゴミを溜め込むと不衛生であると同時に、酸化する事で本体の劣化を早めます。生ゴミは少量でも発生毎にディスポーザーで処理し、処理室に生ゴミを放置しないことが寿命を長持ちさせる秘訣になります。


  • 処理できるものを確認

     日本エスコの取扱製品は社会実験の基準をベースにしているため、枝豆の莢やトウモロコシの髭など特に繊維質の強い食品を除けば、残飯、麺類、魚、野菜、果物、小さな貝殻や骨など、ほとんどの生ゴミを処理できます。
    ※卵の殻や貝殻、骨類を処理できないモデルも流通していますので、事前にご確認ください。


  • 処理できる量を確認

     ・連続投入式
    連続投入式は運転中に生ゴミを次々と投入して処理できる為、大量の生ゴミも効率的に処理することが可能です。生ゴミは溜め込まず、発生する度に即時処理してください。


     ・蓋スイッチ(バッチ)式
    蓋スイッチ(バッチ)式ディスポーザーを使用する際は、一度に粉砕できる量を理解することが重要です。これにより、処理室内に過度な負荷がかかるのを防げます。生ゴミは発生するたびに粉砕処理を行い、ディスポーザー内に溜めないようにすることで、寿命を延ばすことができます。
    ※どのメーカ品も一度に処理できる量の目安は最大で1ℓ程度です。処理室の容量が1.5ℓ程度あっても、満杯で処理すると噛み込みや故障、寿命を短くする原因になります。


  • 毎回使用後に「すすぎ」の時間を設ける

     生ゴミ粉砕後に、毎回10~15秒ほど「すすぎ」の時間を設けることで、ディスポーザーを清潔に保つことができます。また、お酢7:水3で割って作った氷をディスポーザーで粉砕するお手入れ方法も効果的です。 蓋スイッチ式ディスポーザーでタイマーで停止するモデルの場合、ほとんどが60秒で停止するように設定されていますが、このようなタイマー式のモデルでは、三角コーナー満杯程度の生ゴミの処理にはおおよそ90秒かかります。量によって一度の運転で処理しきれない場合は、2回運転することで生ゴミを完全に処理してください。


  • 「HEAVY DUTY」等の丈夫な製品を導入する

     「HEAVY DUTY」とは、頑丈なつくりでトルクや粉砕能力が非常に高く、耐久性に優れている製品の指標となっています。ラフな使用にも耐え、一般製品と比較してトラブルが起こりにくい構造や性能を誇ります。
    【 HEAVY DUTY 製品例はこちら 】

ディスポーザーの故障の予兆

ディスポーザー故障の予兆

ディスポーザーの故障前に、何らかの予兆が見えることがあります。その異変に気付くことで、修理・交換のタイミングを予測できます。ディスポーザーが示す故障の予兆を、一部ご紹介いたします。


  • 異音

     内部部品に異常があるとき、いつもとは違う音がする場合があります。異音が聞こえる場合は使用を中止し、説明書を確認してトラブルを解除してください。ご自身での解除が難しい場合は、購入店へお問い合わせください。


  • 塗装の剥がれ

     ディスポーザー本体の塗装などが、ポロポロと剥がれ落ちる場合は、本体の腐食や老朽化が考えられます。ディスポーザーの交換をご検討ください。


  • 排水不良

     水の流れが悪い場合、ディスポーザー内で何かが噛み込んでいる可能性があります。ご自身での解除が難しい場合は、メンテナンス業者にお問い合わせください。


  • 水漏れ

     経年劣化によりディスポーザー本体の底から微量の水漏れが継続的に発生する場合、内部回転盤軸の「シールド」が破損し、モーター軸を伝って水が漏れている可能性があります。この場合、オーバーホールまたは本体交換が現実的な対策となります。
    また、台所の接続部分であるシンクフランジ部位から水漏れが発生する場合は、パッキンの劣化や締め付け部位の緩みが原因と考えられます。この場合は修理が必要です。


  • 漏水

     耐用年数を過ぎたディスポーザーに漏電が発生した場合、以下のような症状が見られることがあります。
    ・ディスポーザーが原因でブレーカーが落ち、戻らない。
    ・使用時にシンクを触ると微量の感電を感じる。
    これらの原因としては、モーター軸のシールドが破損していることが考えられます。本症状により、後々本体底部より水漏れが発生する可能性もございます。製品によってはオーバーホールが可能ですが、コスト面を考慮すると交換を推奨します。


  • 故障の予兆に早期に気付く事で、耐用年数を伸ばせる可能性があります。何かの異変に気付いた場合は、いち早く購入店や、メンテナンス業者にお問い合わせすることをおすすめします。また、上記の予兆はあくまでも一例で、ほとんどのディスポーザーの限界は前置きなく突然やってきます。ディスポーザーを長持ちさせる為には、説明書の手順通りに使用する、生ゴミが発生したら少量でもその都度ディスポーザーで処理するなど、普段の使い方を見直すことが大切です。

ディスポーザーを使用する前に、取扱説明書などで使用上の注意を確認しましたか?また、保証書がどこにしまってあるか覚えていますか?保証期間内にディスポーザーの異常に気付いても、保証書がないことにはメーカーも対応出来ません。しっかりと保証書を保管したうえで、ディスポーザーのある生活をお楽しみください。